高田の魅力が詰まった冊子「たかたる。」2017年度版の制作
高田の人が高田を語る冊子、それが「たかたる。」です。「たかたる。」の製作は2015年度から始まり、今回で3回目の発行となりました。今回も多彩なテーマで、インターネットでは知ることのできない、陸前高田の貴重な思い出をこの1冊に詰め込んでいます。「陸前高田に住んでいる若者〜ご年配の方までが、陸前高田の魅力を改めて発見したり思い出を蘇らせたりするような冊子にしたい」という想いを持った学生が、市民の方々から様々なお話を伺い、その内容をまとめています。さらに、本冊子では、『昔×人』というコンセプトのもと、東日本大震災前を対象とした陸前高田の『昔』に、そして、そこに関わる『人』にフォーカスを当てています。『人』(取材対象者)は、「たかたる。」の製作を応援くださっている市民の方々からご紹介いただきました。私たちだけで繋がることができなかった『人』から聞いた、『昔』の魅力の裏側に迫った内容となっています。「たかたる。」をこれから読んでくださる方々が陸前高田をより深く知るきっかけにしていただければ幸いです。
高田の昔を思い出せる模型の展示会
東日本大震災前の風景を思い出し懐かしむことができる「『失われた街』模型復元プロジェクト」の市街地模型を6月と11月に展示します。
「『失われた街』模型復元プロジェクト」は、神戸大学の槻橋研究室が取り組んでいます。震災前の町を1/500の縮尺で復元し、地域に育まれてきた街並みや環境、人々の暮らしの中で紡がれてきた記憶を保存・継承していくことが、研究室の目的です。現段階では、岩手県の野田村~楢葉町の51地区の模型が制作されていますが、制作は、神戸大学の建築学生によるボランティアを中心として、地域の方々と協力をしながら進められています。 昨年度のアートイベントでは、多くの地元の方々に「『失われた街』模型復元プロジェクト」を見ていただきました。知人と思い出を語り合っていたり、昔の自宅模型を発見して喜んでいたりする方々がいる中で、模型の範囲に思い出の場所が入っていなくて残念な想いをしたり、昔の自宅模型が破損して模型上に無く心を傷めていたりする方々の姿もありました。現時点では高田町と気仙町の一部のみが製作されていますが、より範囲を広げた模型を製作することや、模型上にない家をなくすことの必要性を感じ、今年度はそれに向けた取り組みも行います。
2016
復興関連の市民参加型のアートイベント実施
市民のアート活動の発表の場をつくることで、市民自身が復興に貢献しているという自信を持つことに繋がるのではないかと考え、市民を巻き込んだ「協働企画」のアートイベントを実施しました。
アートイベントのコンセプトは「陸前高田の魅力の再発見・新発見」。「陸前高田」の昔ながらの魅力を再発見していただきたい、また、東日本大震災から6年、新しく変わりつつある「陸前高田」の魅力を新発見していただきたい、という想いを込めました。 アートイベントのタイトルである「きゃーせ!タカタフェスティバル〜『陸前高田』の魅力を再発見!新発見!」には、文化祭のように気軽に参加して、様々な方が楽しみながら「陸前高田」の魅力を再発見・新発見していただきたいという想いが込められています。
8月へ陸前高田へ行き、出展協力依頼を行うところから「協働企画」が始まりました。出展ブースが決定してからは、東京で展示方法や各ブースのテーマを決めて、10月に再び陸前高田へ行き、メールや電話だけではできない出展ブース内容の具体的なすり合わせを行いました。
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高田の魅力が詰まった冊子「たかたる。」2016年度版の制作
陸前高田に訪れる人々が観光する際の参考にしたり、魅力の裏側を知る手がかりにしたりする冊子にしたいという想いはもちろん、陸前高田に住んでいる方々がより深く陸前高田を知れるような冊子にしたい、という想いのもと「これから」についてではなく「昔」に 、さらに若興人の家では「そこに関わる人」にフォーカスを当てた冊子を発行しました。昔を語れる人にインタビューした記事と、震災前の市街地模型を鑑賞いただきながらのヒアリング記事の2種構成となっています。記事制作にあたっては、できる限り方言や口調をそのまま残すようにしていますが、これは、陸前高田の方言を後世に伝えたい、そして、語り手の方1人1人の個性を感じてもらいたいと考えたためです。
2015
市街地模型を活用した歴史・文化・産業の調査および保存事業
陸前高田の歴史・産業・文化に関する情報が少ない、あるいは集約されていないという課題に着目し、解決のため地域の方に昔語りをしてもらうことによって情報収集をし、冊子にまとめました。これを市内主要箇所に設置、またインターネット上で掲載することで、市民だけでなく陸前高田を訪れる方にも気軽に見ていただけるようにします。昔語りは、情報を集めると同時に地域の方との交流を深める貴重な機会とします。このヒアリングのうち1回を、神戸大学槻橋研究室の「失われた街模型復元プロジェクト」に協力いただき、模型をお借りしてのワークショップ形式で行いました。
小中学生向けの家具づくり体験を通した交流事業
仮設住宅で生活している小中学生を主な対象とし、若興人の家で大学生と一緒に家具作り体験をします。地元の家具職人さんにスツールの設計、木材のプレカットをお願いし、作業を簡易化することで大学生との会話をメインとした体験とします。また、木材は陸前高田の気仙杉を利用し、気仙杉のPR活動も兼ねます。
2013-14
家づくり事業「地域の人と繋がるための家づくり」
市内の古民家をリノベーションし、学生と市民のコミュニティスペースをつくっています。2015年度はここで小・中学生と一緒に家具づくりのワークショップを行う予定です。若興人の家を訪れれば、陸前高田の人とつながることができる!と言ってもらえるように活動していきます。訪れる人、作る人、家そのもの、そして街の様子。全てが「変わり続ける」家になることを目指します。
発見・発信事業「会いたい“ひと”にあいにいこう」
外から訪れた私たちにしかわからない陸前高田の魅力を発見し、それを全国に発信しています。陸前高田の魅力は全て、そこに住む人がいてこそ。食べ物も街も、そこに住む人がいなければ成り立たないという想いをこめました。会いたい”ひと”は、住んでいる人だけでなく、陸前高田の魅力すべてを表しています。